超常的な世界観で人気の劇団・イキウメによる舞台が、近未来SF大作『AI崩壊』(20)の入江悠監督によって映画化。
驚異の大ヒットを叩き出した『犬鳴村』(20)『樹海村』(21)のプロデュースチームと、韓国映画のリメイク『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(17)『見えない目撃者』(19)などを手がけた制作プロダクションロボットが手を組み、韓国映画『犯罪都市』(17)『悪人伝』(19)のB.A.エンタテインメントをむかえた日韓融合チームでオール韓国ロケを敢行した。
キャストは『ドライブ・マイ・カー』(21)がカンヌ国際映画祭で四冠を達成した岡田将生と、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022年度前期)への出演も決まっている川口春奈が兄妹を演じるほか、緒形直人、真木よう子(番手トメから)、渋川清彦、山田真歩、薬丸翔らを揃えた盤石の布陣。さらに韓国からも実力派が集った。
インディペンデント映画の金字塔『SR サイタマノラッパー』シリーズで頭角を現した入江監督は、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』で公開週観客動員ランキングの初登場一位を獲得、探偵ドラマ「ネメシス」から最新作『シュシュシュの娘』(21)まで多彩なジャンルとスケールで日本のエンタメ界を担うキーマン。
『太陽』(16)に続き、5年ぶりとなるイキウメ作品の映画化で、異才・前川知大の戯曲に再度挑む。
日本映画のお家芸ともいうべきホラーの魂を、アジア映画初の米アカデミー作品賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』(20)をはじめ、世界で注目を浴びる韓国映画界のクオリティでブラッシュアップした最恐のエクストリームホラー。

小説家志望の輝夫(岡田将生)は、父親が遺した別荘のある韓国に渡り、悠々自適の引きこもりライフを満喫中。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要(川口春奈)が転がり込んでくる。
しかし、韓国の商店街で日本に残してきた夫の滋(薬丸翔)を見かける要。その後を追ってたどり着いたのは、巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店。無人のはずの店内から姿を現したのは、パスポートはおろか着の身着のまま、記憶さえもあやふやな滋だった。
輝夫と要は別荘で滋を捉えるが、東京にいる上司の星野(真木よう子)に連絡すると、滋はいつも通り会社に出勤しているという。では輝夫と要が捕まえた滋のような男は一体誰なのか? さらに妻の京子(山田真歩)が謎の記憶喪失に襲われた和食店の店長・忠(渋川清彦)は、「この店やっぱり呪われているかもしれません」と言い出す始末。日本人オーナー江口(緒形直人)いわく、店の建っている土地では、過去にも同じように奇妙な事件があったことがわかってくる。
負の連鎖を断ち切るため、強力なムーダン(祈祷師)がお祓いを試みるも、封印された“気”の前には太刀打ちできない。この地に宿るのは神か、それとも悪魔か? 彼らはここで繰り返されてきた数々の惨劇から逃れ、増幅し続ける呪いから解放されることはできるのか!?